若手と管理職の意識調査
- 2015年11月11日
- ビジネス
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- リフレッシュ方法で見る価値観の違い
3. リフレッシュ方法で見る価値観の違い 調査結果
- ゆとり世代の多くがバーンアウトを経験?若手の6割超が仕事をしすぎて燃え尽きていた
- 若手のリフレッシュ方法は「音楽」「映画・DVD」「ネット動画」「ゲーム」など娯楽が中心
- 管理職のリフレッシュ方法は「スポーツ」「ドライブ」「温泉」「スポーツ観戦」などレジャーが中心
- リフレッシュ上手は仕事上手?管理職は若手より「昼寝」や「ネット巡回」「散歩」の経験率が高い
- 休憩時間のNGで意識差 若手のNGトップは「休憩中にノンアルビール」、管理職トップは「休憩中にカラオケ」「休憩時間にゲームはNG」若手1割、管理職2割弱
全回答者(1,000名)に対し、直近一年で、《仕事が楽しいと感じる》ことがあったか聞いたところ、若手(500名)では「よくあった」が12.8%、「たまにあった」が55.8%となり、合計で『あった』が68.6%となりました。また、管理職(500名)では『あった』は76.4%となりました。若手・管理職の双方とも、仕事を楽しいと感じたことがある方が多数派ですが、若手は管理職よりも仕事を楽しいと感じた割合が低くなっています。
また、《頑張りすぎて、急に意欲が湧かなくなる》ことが『あった』割合は若手で63.0%、管理職で57.8%、《仕事の人間関係に嫌気を感じる》ことが『あった』割合は若手で76.2%、管理職で78.6%となりました。若手は頑張りすぎで、管理職は仕事の人間関係で精神的な疲労を感じている傾向が窺えました。
さらに、《会社をずる休みしたい気持ち》になったことが『あった』割合は若手で58.6%、管理職で53.4%とそれぞれ半数を超える割合となりました。
直近一年で、以下のような気持ちや状態になったことがあったか(各単一回答形式)
それでは、仕事で疲れたとき、休日にどんなリフレッシュを行っているのでしょうか。全回答者(1,000名)に聞いたところ、若手(500名)では、「睡眠(寝だめ)」が49.6%で最も高く、「買い物」が39.4%、「音楽鑑賞」が24.2%、「映画・DVD 鑑賞」が23.2%、「ネット動画鑑賞(YouTube など)」と「友達と過ごす」がともに23.0%で続きました。管理職(500名)では、「家族と過ごす」(33.6%)や「睡眠(寝だめ)」(32.2%)が3割強、次いで2割台で「スポーツ/運動」(27.0%)や「お酒・飲み会」(24.8%)、「映画・DVD 鑑賞」(21.8%)、「ドライブ」(20.4%)が続きました。
ランキングで比較をすると、若手では「音楽鑑賞」(3位)や「映画・DVD 鑑賞」(4位)、「ネット動画鑑賞」(5位)「ゲーム」(9位)といった、エンタメ・娯楽系のリフレッシュ方法が上位に散見されました。「睡眠(寝だめ)」が5割で1位となったこともあわせて考えると、体力を使わず、週明けに疲れを残さないようなリフレッシュ方法が人気となっているのではないでしょうか。対して管理職では、「スポーツ/運動」(3位)や「ドライブ」(6位)、「温泉」(8位)、「スポーツ観戦」(11位)といった、行動エネルギーや金銭を消費するようなレジャーやアクティビティ系が上位となっている傾向がみられました。こういったリフレッシュ方法の違いが意識されずに慰安イベントなどが企画されると、よかれと思って開催された慰安イベントがリフレッシュに繋がらないばかりか、ストレスや疲労に繋がってしまうような事態もありえるのではないでしょうか。
仕事で疲れたとき、休日にどんなリフレッシュを行うか(複数回答形式)
次に、平日にどんなリフレッシュを行ったことがあるか聞いたところ、若手(500名)では、「業務中にお菓子を食べる・コーヒーやお茶を飲む」(37.6%)や「休憩中に昼寝する」(34.4%)がおよそ3人に1人の割合、「業務中に同僚と世間話をする」(25.4%)が4人に1人の割合で続きました。業務中にお菓子や飲み物を楽しむ、同僚と世間話をする、休憩時間に思い切って睡眠を取る、といった行為がよく行われているリフレッシュのようです。以下、「業務中にインターネットを巡回する(業務と関係ないもの)」(19.4%)や「休憩中にゲームで遊ぶ」(16.4%)などが続きました。
管理職(500名)と若手を比較すると、管理職は「休憩中に昼寝する」(40.8%)や「業務中にインターネットを巡回する」(24.6%)、「業務中に外の空気を吸いに行く(散歩やコンビニでの買い出しなど)」(22.0%)といったリフレッシュを行っている割合が若手より高くなりました。
平日にどんなリフレッシュを行ったことがあるか(複数回答形式)
- *全体の上位10位までを抜粋
続いて、平日に行うリフレッシュとして、NGだと思うものは何か聞いたところ、若手では、「休憩中にビールテイスト飲料(ノンアルコールビール)を飲む」が3割半(34.6%)で最も高くなりました。清涼飲料という扱いであっても、休憩時間中にビールテイスト飲料を飲むことは不適切だと感じている若手が多いようです。以下、2割台で「休憩中にカラオケに行く」(26.4%)、「業務中に私用のメールやチャットをする」(24.4%)、「業務中にインターネットを巡回する」(21.4%)が続きました。業務中のインターネット巡回は行ったことがあるリフレッシュ方法でも上位となりましたが、業務中の息抜きとしては不適切だと思う意識もあるようで、これらの行為は"サボり"に近い感覚で行われているのかもしれません。そのほか、「レジャーをしてから出勤する(エクストリーム出社)」は1割半(15.8%)、「休憩中にゲームで遊ぶ」は1割(9.4%)となっています。
管理職と若手を比較すると、管理職は「休憩中にカラオケに行く」(36.2%)や「レジャーをしてから出勤する」(23.4%)、「休憩中にゲームで遊ぶ」(17.6%)といった、労働時間外にレジャーや娯楽を行うリフレッシュ方法への拒否感が若手より高くなりました。エクストリーム出社やシエスタ制度など、労働時間外を上手に活用してリフレッシュする活動や制度に昨今注目が集まりましたが、労働時間外の過ごし方について、若手と管理職の間で抵抗感に差があるようです。そのほか、「業務中に私用のメールやチャットをする」(33.4%)や「業務中に仮眠する(トイレや外出中に)」(27.2%)なども、管理職が若手より高くなりました。これらの行為は、業務効率を上げるためのリフレッシュを目的に行われた場合でも、上司の目には"サボり"と映ってしまう恐れがあるのではないでしょうか。
平日に行うリフレッシュとして、NGだと思うもの(複数回答形式)
- *全体の上位10位までを抜粋
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